当研究室で行われている研究内容について

 

 

 ゲノム創薬研究プロジェクト

 〜CD28ファミリー分子をターゲットとした創薬〜

 従来の創薬は、目標の病気に対して細菌などからの抽出物や合成化合物など数万種類以上の物質を検討し、その中から役立ちそうな候補を絞り込むという偶然発見的な方法や、それまでの医薬品の開発の経験に従ったやり方が主流でした。
 しかし、このような方法は膨大な時間・労力・費用がかかります。
 このような方法に対し、ゲノム情報を活用し、医薬品を効率的に作り出すことをゲノム創薬と言います。

1. 特徴

 東京理科大学ゲノム創薬研究センターは、東京理科大学の薬学部、理工学部、基礎工学部、生命科学研究所の教員と大学院生を中心として研究を行っています。つまり、様々な分野の研究者が集まっているので、互いに得意とするものを利用しあうことができます。我々の属する細胞シグナル制御部門は、免疫系の解析を行う様々な実験システム(分子レベル〜細胞レベル〜個体レベル)を有しています。

2. 目標

 本研究センターは、ゲノム科学を基にアポトーシス制御性医薬品を開発することを目標にしています。我々が属する、細胞シグナル制御部門では、免疫系の制御において中心的な役割を果たすT細胞の機能を調節(活性化・アポトーシスの誘導や阻止)する医薬品を開発することを目標としています。

3. 具体的な研究内容

a. T細胞の機能を人為的に制御する物質の探索
 T細胞が活性化したりアポトーシスによる死を選んだりするといった、T細胞の運命決定にはCD28ファミリー分子が極めて重要な役割を果たしていることを、我々のグループは明かにしてきました。
 CD28/CTLA-4はB7-1/B7-2というリガンドに結合し、CD28のファミリー分子であるICOSはB7hというリガンドに結合します。また、B7-1, B7-2はX線構造解析がすでになされています。
 そこで現在は、既に構造の分かっている数万種類の化合物とB7-1, B7-2とをコンピュータ上で仮想的にドッキングさせ、結合力の強い化合物を見つける作業を行っています。
 今後は、B7-1やB7-2に強力に結合しCD28との結合を阻害すると期待される化合物を絞り込み、T細胞の機能検査系に適合させる予定です。

b. 他部門との共同研究(協力体制)
 本ゲノム創薬センターは四つの部門からなっています。他の部門で得られた機能的化合物の免疫系に及ぼす影響を試験します。我々の部門では、T細胞のアポトーシスやサイトカイン産生などを検査することができるin vitroの実験系の他に、関節炎、アレルギー、皮膚移植、移植片対宿主病などのin vivoの動物実験系も有しています。

FACS LSR
FACS LSR

FACS VantageSE
FACS VantageSE

mail : rabe@rs.noda.tus.ac.jp

ゲノム創薬センター3階からみた夕焼け
ゲノム創薬センター3階からみた夕焼け
10/19/'03

昼のゲノム創薬センター
昼のゲノム創薬センター
10/21/'03

昼のゲノム創薬センター
夜のゲノム創薬センター
10/20/'03